[第8局]○藤井聡太四段 vs 大橋貴洸四段(たった一人のプロ入り同期を破り8連勝!)
1.[第8局]藤井聡太四段の対局結果
後手 ○藤井聡太四段
先手 ●大橋貴洸四段(0.400)[77/C1]
(昨年度の勝率)[レーティング順位/順位戦のクラス]
2017/3/10 第48期新人王戦 本戦 2回戦(棋譜)
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前局まで、デビューから無傷の7連勝。
(歴史上、5名存在した中学生プロ棋士の中では最高連勝記録。)
無敗で迎えた[第8局]は大橋貴洸四段との対局です。
前評判では、
若干藤井四段が有利とのことでしたが
新進気鋭のこの2人
実力はほぼ互角と見られています。
戦型は角換わりの相腰掛け銀
69手目、藤井四段の6三竜。
6三の歩を取り、竜を切って一気に寄せへ
投了図、128手まで。
藤井聡太四段の勝ち
終盤から驚異的な粘りで
入玉へと導く大橋貴洸四段の玉を捉えて
藤井四段の完勝。
2.対局した棋士のエピソード
大橋貴洸四段は
2016年10月1日に四段昇段
(第59回奨励会三段リーグ準優勝・12勝6敗)
この時の奨励会三段リーグ優勝者が
当時13歳の藤井聡太三段(13勝5敗)
第59回奨励会三段リーグ戦|2016年4月~2016年9月
参照元:日本将棋連盟(2017年6月調べ)
プロ育成期間(奨励会)に在籍する
30名ほどの三段棋士によって
年に2回行われるプロ棋士への最終関門
奨励会三段リーグ。
1期ごとの総合成績によって
プロ棋士となれるのは
優勝者と準優勝者の2名のみ。
大橋貴洸四段は
藤井聡太四段と同時にプロ入りを決めた
唯一の同期生です。
第48回の奨励会三段リーグから参加している
大橋貴洸四段ですが、
リーグ戦では四段昇段一歩手前の三位。
次点も経験していて
プロ入り前の奨励会練習生でありながら
六段以下のプロ棋士が参戦する
「第46期新人王戦」において
決勝戦3番勝負で先勝するも準優勝。
(優勝は菅井達也七段・2017年王位戦挑戦者)
この「第46期新人王戦」は
佐々木勇気五段
(ジュネーブ生まれ。解説でお馴染みの勇気流)
斎藤慎太郎七段
(2017年棋聖戦挑戦者)
千田翔太六段
(2016年棋王戦挑戦者)
澤田真吾五段
といった若手強豪棋士がひしめく大会でした。
(上記のタイトル、王位・棋聖・棋王挑戦時のタイトルホルダーは羽生善治さんです。)
大橋貴洸四段、今後の活躍に期待です!