[炎の七番勝負・第二局]●藤井聡太四段 vs 永瀬拓矢六段[勝負の鬼。先輩との対決!](AbemaTV)

[炎の七番勝負・第二局]●藤井聡太四段 vs 永瀬拓矢六段[勝負の鬼。先輩との対決!](AbemaTV)

[炎の七番勝負・第二局]●藤井聡太四段 vs 永瀬拓矢六段

非公式戦のエキシビジョンマッチですが、プロデビュー後の初黒星です。

1.[炎の七番勝負・第二局]の対局結果
2.今回対局した棋士のエピソード
3.[炎の七番勝負]次局の注目ポイントは?

1.[炎の七番勝負・第二局]の対局結果

[炎の七番勝負・第二局]の対局結果は?

先手 ●藤井聡太四段
後手 ○永瀬拓矢六段(0.674)[9/C1]
(昨年度の勝率)[レーティング順位/順位戦のクラス] 
2017/03/19 藤井聡太四段・炎の七番勝負[第二局](棋譜)
AbemaTV『藤井聡太四段・炎の七番勝負[第二局](無料動画)
男性棋士のSNS&ブログ集へのリンク|永瀬拓矢

非公式対局(プロ棋士の成績としては反映されない)
ながら初の黒星となりました。

しかし、
この対局での敗北から学んだ藤井四段は
永瀬拓矢六段の良さを吸収して
その強さを急激に増していくことになります。




永瀬拓矢六段(24歳)と言えば
強敵を相手に全棋士中でも最上位に入る勝率
2015年度は竜王戦挑戦者決定戦に進出
(結果は1−2で渡辺明棋王に惜敗)
2016年度は羽生善治棋聖に挑戦
(結果は先に王手をかけるも2−3で惜敗)

将棋界のレジェンド
羽生善治さんに通算成績で勝ち越している
(5勝3敗)数少ない棋士の一人です。

対局結果による
レーティング評価も全棋士中トップテン。
文句なしの若手トップ棋士の一人です。
さすがの藤井聡太四段も
トップレーティングの棋士には敵わないのか・・
と思わせる瞬間でした。




戦型は居飛車党の永瀬拓矢六段が
まさかのゴキゲン中飛車。
この瞬間、苦悩の表情と悶絶を見せた
藤井聡太四段・・。

14歳の新人プロを相手に
エキシビジョンマッチでまさかの研究外し
そして、複雑な局面での指し手もノータイム
さすが勝負の鬼。
対局中に何度も悶絶していた
藤井聡太四段の動きが印象的な対局でした。


投了図。114手目・8八銀打まで
△永瀬拓矢六段の勝ち

序盤から一方的な作戦勝ち。
「鬼軍曹」こと、永瀬六段強しという一局です。




2.対局した棋士のエピソード

今回の対戦者「永瀬拓矢六段」にまつわるエピソードをご紹介します!

永瀬拓矢六段と言えば
棋力の向上以外は興味なし
「将棋は才能ではなく努力」が持論の実直派。
「千日手にもストックがある」というほど
千日手の名手でもあります。

16歳でプロ棋士としてデビュー
昔からの将棋ファンではなくとも
認知度が高く注目の若手棋士です。

そんな永瀬拓矢六段が
認知度を高めた理由と言えば・・
「2015年3月21日、将棋電王戦FINAL第2局」
プロ棋士はもうコンピューターには勝てない。
と言われていたこの時代に
第1局の斎藤慎太郎七段(当時21歳)
に続いて壮絶な勝ち方による勝利。




「1局で2度勝利した男」として有名に。
その勝ち方とは、
自分の勝利に確信を持った段階で
研究済みであった相手コンピューターのバグを誘発。
自身の勝ちが見えるような局面から
相手のコンピュータープログラムに
エラーを起こさせて投了させるというもの

冷静に顔色一つ変えず
完全勝利に徹したその壮絶な戦いぶり。
負けられない団体戦
負けられない戦い
そんな彼の戦い振りに畏敬の念を持ち
ファンは親しみを込めて
「鬼軍曹」と呼ぶようになりました。

「実際のところ、対局前の段階では勝率1割程度」
「実戦でその1割を引く自信は持っていた」
「勝ちが見えた局面からバグを誘発する予定だった」
「そろそろ、軍曹から昇格したいのですが・・」
(永瀬拓矢六段・本人談)




3.[炎の七番勝負]次局の注目ポイントは?

[藤井聡太四段・炎の七番勝負]次局の注目ポイントは?

1勝1敗となった、
[藤井聡太四段・炎の七番勝負]
次戦の対局相手は
「西のイケメン王子」斎藤慎太郎七段。

斎藤慎太郎七段は
2017年6月24日現在、棋聖戦を勝ち抜き
羽生善治棋聖への挑戦権を獲得
5番勝負を対局している
関西のトップ棋士、若手実力者です。

温厚で誰からも好かれるような人柄
所作がとても美しく好青年
ルックスも俳優のような美形ということで
男女を問わず大人気の棋士です。

その実力も凄まじく、
藤井聡太四段が
詰将棋解答選手権3連覇(2015〜2017年)する前の
詰将棋解答選手権連覇優勝者(2011・2012年)です。

詰将棋を通して
藤井聡太四段とは親交が深く、
特に詰将棋に対しての発言
「好きを通り越して愛している」
「自身の成績よりも出題の題材となった作品の素晴らしさに感嘆し、その作品を解けることが幸せである」
が有名です。

果たして[藤井聡太四段・炎の七番勝負]
斎藤慎太郎七段戦はどういった対局になるのでしょうか?